不妊治療

当院では不妊の原因を調べるための各種検査からタイミング指導、人工授精までを行っています。

不妊の原因

妊娠が成立するまでの過程

  1. 射精
  2. 精子の子宮頸管通過と受精能の獲得
  3. 精子の卵管への移動
  4. 排卵した卵子との受精
  5. 受精卵の移動(卵管から子宮へ)
  6. 受精卵の子宮内膜への着床

この過程のどこかに問題がある場合、妊娠は成立しません。不妊症の原因は男性側と女性側で半々と言われています。もちろんカップルのどちら側にも原因がある場合や、これと言った原因がどちらにも見つからない場合もあります。

男性側の主な原因

  • 精液の異常(乏精子症、無精子症、精子無力症)
  • 勃起障害(ED)

女性側の主な原因

  • 卵管障害
  • 排卵障害(内分泌異常)
  • 子宮因子(子宮内膜症、子宮筋腫、子宮後屈など)

各種検査・治療

検査をすすめるなか、不妊の原因につながっていそうな疾患が見つかった場合は、先にそちらの治療をします。

  • 卵管検査(通気・通水)
  • 経管粘液測定
  • 精液検査
  • 血中ホルモン測定
  • ホルモン療法
  • タイミング指導
  • 人工授精

不妊治療に関するよくあるご質問

Q

結婚してまだ1年ですが、子どもができません。自分たちだけで頑張った方がいいのでしょうか?

A

日本では妊娠を目的として性交があるにも関わらず、1年以内に妊娠しない状態を不妊症と呼びます。しかしこの見解が全てのカップルに当てはまるとは言えません。患者様の年齢や体力、社会的・経済的背景、希望を考慮しながら、できるだけ早く妊娠できるよう、全力でサポートいたします。あまり「1年」という数字にとらわれ過ぎず、ご夫婦が「一度相談してみたいな」と思われたタイミングで来院されるのがベストです。

Q

月経周期のどのあたりで受診すればいいですか?(受診に向かない時期はありますか?)

A

いつでも(月経中でも)受診していただけます。検査等の細かいスケジュールは受診後に決めますので、ご安心ください。

Q

夫婦で受診してもいいですか?

A

もちろんです。不妊治療をすすめる上で、夫婦のコミュニケーションと協力体制が最も重要です。検査結果の説明や今後の治療方針、目標の設定など、ご主人にも積極的に参加していただきましょう。

Q

体外受精・顕微授精に切り替えるタイミングについて教えてください。

A

例えば年齢が20代半ばのカップルと、30代後半~40代のカップルでは、治療の開始に最適な時期も、どんな治療からスタートさせるのか(初歩的な治療か、高度な不妊治療か)も違ってきます。はじめから高度且つ高額な治療をするのではなく、なるべく自然な形で妊娠できるように治療計画を立てることが望ましいのですが、妊娠の継続~出産、育児に必要な体力を考えると、ある程度スピーディに対応した方がよい場合もあります。
ご夫婦のご希望や目標を明確にした上で、必要に応じて、不妊治療をより専門的に行っている医療機関のご紹介も致しますので、お気軽にご相談ください。